遅ればせながら見ました〜。
セルジオに三人の「素人」が啓蒙されるというような形でしたね。構図としても、図らずもセルジオだけカウンターに座り、服も白いという。
日本サッカー全般に対するシリアスな考え方というのはもう俺にとっては非常に疲れる罠になっていまして、そういう意味では時間的長さもあって疲弊しまくりました。
ビジネスと勝ち負けのジレンマということを言っていましたね。勝っても負けても状況的には代わりが無く、どっちにしろ金が入ってくるなら勝とうと思うわけがないとか。
これはもう「ハングリー精神」とか、そういう問題ではなく、現代日本社会論・メディア論みたいな方向に進んでしまう罠もあるので、この程度の議論(ではないなこれは)で済んでて良かったと言うのもある。
一番凄いのは、セルジオが本当に昔から同じことを懲りずに繰り返して言い続けていることです。疲弊もせずに。結局継続というものが一番凄い。
そして、最後はサッカーが強くなるためのインフラを整備するしかないという結論に至るのも。
でも、セルジオも含めて誰も「欧州」とか「南米」という外部を疑うようなことをしなかったのはどうなんだろうかね。もはや問題ははセルジオが言い続けてきたことで解決できるような、ある意味「シンプル」な内側に収束したものとしてだけ存在するのではなくなっている。
そういう意味では、セルジオは幸せな場所に居るのであります。
オシムもまた同じ過ちの繰り返しで、協会が甘いが、プロとしてビジネスをやっているならオシムのスタンスというのは当たり前で、ある意味こんな楽な金を稼ぐ仕事は存在しない、みたいなことを言っていたけど、セルジオ自身もオシムとなんら変わらないとも言えるのです。
まあ、たぶん20年以内くらいには日本はサッカーまあまあ強くなるよ。そして強くなるためのモデルは、ドイツでもなく、フランスでもなく、メキシコでもなく、当然ブラジルでもなく、どちらかといえばサウジアラビアとか、北朝鮮とか、ナチスドイツとか、戦中沖縄とかになるんじゃないでしょうかね。ケッ。